10代で抜け毛が増えると、将来がどうなるのか不安になってしまうかもしれません。でも、過度に心配する必要はありません。
多くの場合、成長期特有のホルモンバランスの変化や、無意識のうちに乱れてしまった食生活が原因となっているからです。
この記事では、髪の毛の材料となる「タンパク質」と、その合成を助ける「亜鉛」を中心とした具体的な食事の改善策を紹介します。
10代で髪が抜ける原因は?成長期の体の変化と栄養不足の関係
10代という若さで抜け毛が気になり始めると、このまま禿げてしまうのではないかと恐怖を感じるものです。
しかし、この時期の抜け毛は成人のAGA(男性型脱毛症)とは事情が異なり、成長期特有の体の変化や生活習慣が大きく関わっています。
まずは、10代の体の中で何が起きているのか、なぜ髪に必要な栄養が不足しやすいのか、その根本的な原因を見ていきましょう。
ホルモンバランスの乱れが髪の毛のサイクルにどう影響するのか
思春期は体つきが子供から大人へと変化する時期であり、体内では男性ホルモンの分泌が急激に活発になります。
このホルモンの変化は体を男らしく成長させるために必要ですが、同時に皮脂の分泌量を増やしてしまう原因にもなります。
頭皮の皮脂が増えすぎると、毛穴が詰まりやすくなったり、頭皮環境が悪化したりして、結果として抜け毛を引き起こす場合があります。
また、ヘアサイクルと呼ばれる髪の生え変わり周期が、ホルモンの影響で一時的に乱れるケースもあります。
通常であれば数年かけて成長する髪が、十分に育つ前に抜けてしまうのです。
これは一時的なものである場合も多いですが、放置すると頭皮環境がさらに悪化するため、正しいケアと内側からの栄養補給が必要です。
| チェック項目 | 髪への悪影響の理由 | 改善のヒント |
|---|---|---|
| 朝食を抜きがち | 体温が上がらず血行が悪くなり、頭皮に栄養が届きにくい | バナナやヨーグルトだけでも口にする |
| スナック菓子が好き | 油分と塩分の過剰摂取で頭皮が脂っぽくなる | おやつをナッツや小魚に変える |
| 睡眠時間が6時間未満 | 髪を育てる成長ホルモンの分泌が不足する | 寝る前のスマホをやめて早めに布団に入る |
無理なダイエットや偏った食事が招く頭皮の栄養失調
10代はおしゃれに関心が高まる時期でもあり、体型を気にして無理なダイエットをしてしまう人も少なくありません。
食事の量を極端に減らすと、体は生命維持に必要な臓器へ優先的に栄養を送るようになります。
髪の毛は生命維持に直接関わらないため、栄養供給の優先順位が低く、真っ先に栄養不足の影響を受けてしまいます。
さらに、好きなものばかり食べる偏食も問題です。
お肉ばかり食べて野菜を食べなかったり、朝食を抜いたりする生活を続けていると、髪を作るための材料が枯渇してしまいます。
頭皮が栄養失調の状態では、どんなに高価な育毛剤を使っても、太く強い髪を育てることはできません。
食事制限によるカロリー不足よりも、特定の栄養素が不足するほうが髪にとっては深刻なダメージとなるのです。
勉強や部活のストレスも抜け毛の大きな引き金になる
10代は受験勉強や部活のプレッシャー、人間関係など、多くのストレスにさらされています。
人はストレスを感じると、自律神経が乱れて血管が収縮します。血管が縮まると血流が悪くなり、髪の工場である毛母細胞に酸素や栄養がスムーズに運ばれなくなります。
過度なストレスは体内で亜鉛を大量に消費してしまうことが分かっています。
亜鉛は髪の合成に必要な重要なミネラルですが、ストレス対抗のためだけに使われてしまうと、髪の毛に回す分がなくなってしまいます。
ストレスを完全になくすのは難しいですが、食事で失われた栄養を補うことは可能です。
心のケアとともに、体の内側からストレスに負けない栄養状態を作りましょう。
髪の毛の主成分ケラチンを作るタンパク質を効率よく摂る方法
髪の毛の9割以上は「ケラチン」というタンパク質で構成されています。
タンパク質が不足していると、家の材料である木材がないのと同じで、髪を作ることが物理的に不可能になります。
毎日の食事でどのようにタンパク質を摂取すれば、効率よく髪の材料として届けられるのか、その具体的な方法を確認しましょう。
動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランスよく食べる
タンパク質には、肉や魚、卵に含まれる「動物性タンパク質」と、大豆製品や穀物に含まれる「植物性タンパク質」の2種類があります。
動物性は体への吸収率が高く、必須アミノ酸をバランスよく含んでいますが、脂質も多くなりがちです。
一方、植物性は低脂質でヘルシーですが、吸収率は動物性に劣る場合があります。
髪の成長には、この両方をバランスよく摂る工夫が大切です。
例えば、朝は納豆(植物性)と卵(動物性)、昼は唐揚げ(動物性)、夜は豆腐ハンバーグ(両方)といったように、片方に偏らないように意識してください。
異なる種類のタンパク質を組み合わせると、体内でアミノ酸が効率よく利用され、丈夫な髪の毛を作る土台ができあがります。
毎食手のひら一枚分の肉や魚を目安にメニューを選ぶ
1日に必要なタンパク質量は、体重1kgあたり約1gから1.5gと言われています。成長期の10代男子であれば、運動量も多いため、さらに多くのタンパク質が必要です。
いちいちグラム数を計算するのは面倒で続きません。そこで分かりやすい目安となるのが「自分の手のひら」です。
毎食、自分の片手の手のひら(指を含まない)と同じくらいのサイズと厚さの肉や魚、または豆腐などを食べるように意識してください。
これなら外食やコンビニでお弁当を選ぶ際も、パッと見て判断できます。
もし、おにぎりやパンだけで済ませてしまうと、タンパク質はほとんど摂れません。必ず「手のひら分のおかず」をプラスする習慣をつけることが、抜け毛予防の第一歩です。
朝食で卵や納豆をプラスして1日のタンパク質不足を解消する
多くの人は夕食でしっかりと肉や魚を食べますが、朝食や昼食ではタンパク質が不足しがちです。
体内のタンパク質は一度に吸収できる量に限界があり、夜にまとめてドカ食いしても全てが身になるわけではありません。
余った分は脂肪として蓄積されたり、排出されたりしてしまいます。そのため、朝・昼・晩と3食に分けてこまめにタンパク質を補給することが必要です。
特に朝食は睡眠中に枯渇した栄養を補う重要なタイミングです。時間がない朝でも、卵かけご飯や納豆ご飯にするだけで、手軽に良質なタンパク質をチャージできます。
朝にしっかりタンパク質を摂ると、日中の代謝も上がり、体全体の巡りが良くなる効果も期待できます。
髪の材料となるおすすめの高タンパク食材
- 鶏むね肉:高タンパクで低脂質。コンビニのサラダチキンとしても手軽に入手可能。
- サバ缶:タンパク質だけでなく、血流を良くするEPAやDHAも豊富に含まれる優秀な食材。
- 卵:アミノ酸スコア100の完全栄養食。調理もしやすく、毎日1個は食べたい食材。
- 納豆:植物性タンパク質の王様。髪の細胞分裂を助ける「大豆イソフラボン」も摂取できる。
- プロセスチーズ:おやつ感覚で手軽にタンパク質補給ができる。カルシウムも豊富。
- ちくわ・カニカマ:魚のすり身から作られており、脂質を抑えつつタンパク質を摂れる。
亜鉛は髪の成長スイッチを入れる必須ミネラル
タンパク質をたくさん摂っても、それだけでは髪の毛にはなりません。
摂取したタンパク質を髪の主成分である「ケラチン」に再合成するためには、「亜鉛」というミネラルの助けが必要不可欠です。
亜鉛は体内で作ることができないため、食事から摂る必要があります。現代の食生活では最も不足しやすい栄養素の一つと言われているため、意識的な摂取が求められます。
牡蠣や牛肉など亜鉛を多く含む食材を積極的に選ぶ
亜鉛を多く含む食材の代表格は「牡蠣(カキ)」です。数個食べるだけで1日の必要量を満たせますが、毎日食べるのは難しいかもしれません。
日常的に使いやすい食材としては、牛肉の赤身、豚レバー、鶏のレバーなどが挙げられます。これらには亜鉛が豊富に含まれており、髪の成長を強力にサポートします。
また、魚介類では煮干しやうなぎ、植物性食品ではナッツ類(特にアーモンドやカシューナッツ)、海藻類にも含まれています。
肉類が苦手な場合は、これらをうまく組み合わせて摂取しましょう。意識しないと不足してしまう栄養素なので、「今日は亜鉛を摂ったかな?」と自問自答する習慣を持つと良いです。
| 食材(100gあたり) | 亜鉛含有量の目安 | おすすめの食べ合わせ |
|---|---|---|
| 牡蠣(生) | 約13.2mg | レモン汁をかけて吸収率アップ |
| 牛肩ロース(赤身) | 約6.4mg | パプリカなどビタミンC豊富な野菜と炒める |
| 豚レバー | 約6.9mg | ニラと一緒に炒めてスタミナアップ |
| 卵(Mサイズ2個) | 約1.3mg | 朝食にゆで卵としてプラスする |
コンビニ食が多いと亜鉛の吸収が阻害される恐れがある
10代の皆さんの中には、塾や部活帰りにコンビニ弁当やおにぎり、カップ麺などで食事を済ませる人も多いでしょう。
しかし、加工食品に多く含まれる食品添加物(特にポリリン酸などのリン酸塩)は、せっかく摂取した亜鉛を体内で吸着し、体の外へ排出してしまう働きがあります。
亜鉛を意識して摂っていても、同時に加工食品ばかり食べていると、亜鉛欠乏に陥ってしまう可能性があるのです。
これが「現代型栄養失調」と呼ばれる状態で、カロリーは足りているのに髪に必要なミネラルが足りないという現象です。
コンビニを利用する際は、なるべく添加物の少ないサラダやゆで卵、焼き魚などの惣菜を選ぶ工夫が必要です。
ビタミンCやクエン酸と一緒に摂って吸収率を高める
亜鉛は体に吸収されにくい性質を持っていますが、特定の栄養素と一緒に摂ると吸収率(キレート作用)を高められます。
その代表が「ビタミンC」と「クエン酸」です。例えば、牡蠣にレモンをかけるのは味だけでなく栄養学的にも理にかなっています。
唐揚げにレモンを絞ったり、牛肉の炒め物にピーマンやブロッコリー(ビタミンCが豊富)を加えたり、酢の物を副菜に添えたりする工夫をしてみましょう。
梅干しに含まれるクエン酸も有効です。ご飯に梅干しを乗せて、おかずで亜鉛を含む肉や魚を食べるという和食のスタイルは、髪にとって非常に理にかなった食事と言えます。
10代におすすめの抜け毛予防メニューと具体的なレシピ
理論がわかっても、実際に何を食べればいいのか迷ってしまう場合もあります。
料理が苦手な10代男子でも簡単に作れるメニューや、親御さんにリクエストしやすい具体的な献立を用意しました。
身近な食材を使って、髪に必要なタンパク質と亜鉛を効率よくチャージしましょう。
忙しい朝でも簡単に作れる納豆卵かけご飯のアレンジ
時間のない朝に最強のメニューが「納豆卵かけご飯」です。納豆(タンパク質+イソフラボン)と卵(タンパク質+亜鉛)の組み合わせは、まさに育毛のためのゴールデンコンビです。
これだけでも十分ですが、さらに髪への効果を高めるアレンジを加えましょう。
おすすめは「すりごま」と「かつお節」のトッピングです。ごまには抗酸化作用のあるビタミンEが、かつお節にはタンパク質が含まれています。
さらに、もしあれば「しらす」や「メカブ」を加えると、ミネラル類も強化できます。
火を使わず、乗せて混ぜるだけで完成するこのメニューは、毎朝のルーティンにする価値があります。
豚肉とブロッコリーの炒め物でタンパク質と亜鉛を一挙に摂る
夕食のメインおかずとしておすすめなのが、豚肉とブロッコリーの炒め物です。豚肉にはタンパク質とビタミンB群が豊富で、疲労回復にも役立ちます。
ブロッコリーは野菜の中でもトップクラスのタンパク質含有量を誇り、さらに亜鉛の吸収を助けるビタミンCもたっぷり含まれています。
作り方は簡単で、豚肉と一口大に切ったブロッコリーを炒め、塩コショウやオイスターソースで味付けするだけです。
ブロッコリーの代わりに、赤ピーマンや黄ピーマンを使っても彩りが良く、ビタミンCをしっかり摂取できます。
ご飯が進む味付けにすれば、食欲旺盛な10代でも満足感を得られ、自然と髪に良い栄養を摂取できます。
おやつにはスナック菓子ではなくアーモンドやチーズを選ぶ
小腹が空いたとき、ついついポテトチップスや甘いチョコレートに手が伸びていませんか。これらは糖質と脂質の塊で、頭皮の皮脂を増やす原因になります。
抜け毛を防ぎたいなら、おやつの選び方も変えていく必要があります。
おすすめは「素焼きアーモンド」や「キャンディチーズ」です。アーモンドには亜鉛と、頭皮の血行を良くするビタミンEが豊富です。チーズは手軽なタンパク質源となります。
コンビニで買える「ゆで卵」や「豆乳」も優秀なおやつ代わりになります。
「おやつ=お菓子」という固定観念を捨て、「おやつ=髪への栄養補給タイム」と捉え直してみましょう。
コンビニでも揃う最強の育毛ランチの組み合わせ
| メイン(主食) | プラス一品(タンパク質) | サイドメニュー(ビタミン・ミネラル) |
|---|---|---|
| 鮭のおにぎり | サラダチキン(プレーン) | 海藻サラダ |
| 納豆巻き | ゆで卵 | 豚汁(具だくさんのもの) |
| 親子丼 | 冷奴(豆腐) | 野菜ジュース(砂糖不使用) |
ファーストフードやインスタント食品が髪に良くない理由
友達と遊ぶときや、夜食などでファーストフードやインスタント食品を食べる機会もあるでしょう。
たまに食べる分には問題ありませんが、これらが日常的な食事の中心になってしまうと、髪にとっては深刻なダメージとなります。
なぜこれらの食品が抜け毛の原因になり得るのか、その理由を正しく知っておきましょう。
高脂質の食事は皮脂の過剰分泌を招いて毛穴を詰まらせる
ハンバーガーやフライドポテト、カップ焼きそばなどは、非常に多くの脂質を含んでいます。
脂っこい食事を摂りすぎると、血液中の中性脂肪が増え、血液がドロドロになり血行が悪化します。摂取した余分な油分は、最終的に皮脂として体外へ排出されます。
頭皮は体の中でも特に皮脂腺が多い場所なので、食事の影響をダイレクトに受けます。
過剰な皮脂は毛穴を詰まらせ、頭皮ニキビや炎症の原因となり、髪が育つ土壌を腐らせてしまいます。
揚げ物を食べた翌日に顔がテカテカすると感じるなら、頭皮も同じように脂っぽくなっていると考えてください。
脂質の多い食事は控えめにし、食べたとしても前後の食事で調整する意識が必要です。
| 表示名 | よく含まれている食品 | 髪への悪影響 |
|---|---|---|
| リン酸塩(Na) | ハム、ソーセージ、スナック菓子 | ミネラル(亜鉛やカルシウム)の吸収を阻害し、体外へ排出してしまう |
| 乳化剤 | パン、アイスクリーム、チョコ | 腸内環境を悪化させ、栄養の吸収率を低下させる可能性がある |
| 合成着色料 | 駄菓子、漬物、ジュース | アレルギー反応や体の免疫システムへの負担が懸念される |
塩分の過剰摂取は血行不良を引き起こし髪に栄養が届かない
インスタントラーメンのスープを全部飲み干していませんか。塩分の摂りすぎも髪には大敵です。
体内の塩分濃度が高まると、体はそれを薄めようとして水分を溜め込み、血管が圧迫されて血圧が上がります。
この状態が続くと血管が硬くなり、血行不良を引き起こします。髪の毛は体の末端にあるため、血行が悪くなると真っ先に血液が届かなくなります。
栄養を運ぶトラックである血液が来なければ、髪は育ちません。
ラーメンのスープは残す、味の濃いスナック菓子は控えるなど、減塩を意識することは、将来の髪を守ることにつながります。
食事だけでなく睡眠と運動もセットで考える
どれだけ素晴らしい食事をして栄養を摂っても、それを髪の毛まで運び、成長ホルモンを使って髪を育てる工程がうまくいかなければ意味がありません。
そのために必要なのが「睡眠」と「運動」です。食事改善と合わせて生活習慣全体を見直すと、抜け毛予防の効果は何倍にも高まるでしょう。
成長ホルモンが分泌される夜の睡眠時間を確保する
「寝る子は育つ」と言いますが、「寝る子は髪も育つ」も真実です。髪の成長に関わる成長ホルモンは、深い睡眠に入っている間に最も多く分泌されます。
特に10代は体の成長にもホルモンが使われるため、睡眠時間が不足すると髪に回る分が足りなくなってしまいます。
日付が変わる前に布団に入り、最低でも7時間の睡眠を確保することを目標にしましょう。
寝る直前までゲームやスマホをしていると、脳が興奮して睡眠の質が下がってしまいます。
質の良い睡眠は、昼間に摂ったタンパク質を髪に変えるための大切な「工事時間」なのです。
今日からできる髪のためのナイトルーティン
- 入浴:シャワーだけで済ませず、湯船に浸かって全身の血行を良くする。
- 頭皮マッサージ:お風呂上がり、頭皮が温まっているうちに指の腹で優しく揉む。
- 水分補給:寝ている間のドロドロ血を防ぐため、コップ1杯の水を飲む。
- スマホ断ち:布団に入ったらスマホは見ず、部屋を暗くしてリラックスする。
軽い運動で血流を良くして頭皮の隅々まで栄養を運ぶ
頭皮には細い毛細血管が張り巡らされていますが、運動不足で全身の血流が悪いと、頭皮まで十分な血液が押し上げられません。
激しい筋トレをする必要はありませんが、通学時に早歩きをしたり、階段を使ったりする程度の軽い運動でも血流は改善されます。
お風呂上がりのストレッチや、勉強の合間に首や肩を回すのも効果的です。首や肩が凝っていると、頭への血流がそこでせき止められてしまいます。
体を動かしてポンプ機能を働かせ、食べた栄養をしっかりと毛根まで送り届けるイメージを持ちましょう。
スマホの見すぎによる眼精疲労は頭皮を硬くする
現代の10代にとって避けられないのが、スマホやタブレットによる目の疲れです。
実は、目の筋肉と頭の筋肉は繋がっており、目が疲れて凝り固まると、側頭部や後頭部の筋肉も緊張して硬くなります。
頭皮が硬くなると血管が圧迫され、血行不良に陥ります。スマホを見るときは長時間連続で見ず、こまめに遠くを見て目を休める取り組みが大切です。
シャンプーのついでに優しく頭皮をマッサージして、凝りをほぐしてあげるのも良いでしょう。頭皮が柔らかくなれば血流も良くなり、抜け毛予防につながります。
サプリメントに頼りすぎず毎日の食事で髪を育てる意識を持つ
手軽に栄養補給できるサプリメントは便利ですが、あくまで「補助」であることを忘れてはいけません。
「サプリを飲んでいるから食事は適当でいい」と考えるのは間違いです。
栄養はサプリメントよりも自然な食材から摂るほうが体に優しい
私たちの体は、太古の昔から自然の食材を消化・吸収するように進化してきました。
食材には、まだ解明されていない微量な栄養素や、栄養の吸収を助ける成分が複雑に含まれています。これらを丸ごと食べると、体は最高のパフォーマンスを発揮します。
一方、サプリメントは特定の成分だけを抽出・合成したものです。
吸収率は高いかもしれませんが、一度に高濃度の栄養が入ってくるため、肝臓や腎臓に負担をかける場合があります。
特に10代の成長期の体には、自然な食材からじっくりと栄養を取り込むプロセスのほうが、安全で負担が少ないと言えます。
どうしても食事が偏るときだけ補助的に活用する
もちろん、サプリメントを全否定するわけではありません。
試験前でどうしても食事がおろそかになる時期や、合宿などで食事が選べないときなど、一時的に活用するのは賢い選択です。
その場合は、信頼できるメーカーのものを選び、決められた用法・用量を守ることが大切です。
特に亜鉛のサプリメントは、摂りすぎると銅や鉄の吸収を阻害し、貧血などの副作用を引き起こす「亜鉛過剰症」のリスクがあります。
サプリは魔法の薬ではなく、足りない分を少し補う「お助けアイテム」だと心得ておきましょう。
継続的な食生活の改善こそが将来の髪を守る一番の近道
髪の毛は1日にしてならず。今日良い食事をしたからといって、明日すぐにフサフサになるわけではありません。
しかし、今日食べたタンパク質と亜鉛は、数ヶ月後の髪の毛として確実に表れてきます。毎日の食事の積み重ねが、1年後、5年後、10年後のあなたの髪を作ります。
10代のうちに正しい食習慣を身につけておけば、それは一生の財産になります。
薄毛の悩みを食事から解決しようとする前向きな行動は、髪だけでなく、健康で引き締まった体を作ることにもつながります。焦らず、じっくりと、体の中から髪を育てていきましょう。
よくある質問
通常の食事をしていれば極端に不足することはありませんが、意識して補う場合は、食事からの摂取分も含めて上限量(約30mg〜35mg)を超えないように注意が必要です。
サプリメントを利用する際は、製品のラベルを確認し、過剰摂取にならないよう1日の目安量を必ず守ってください。たくさん飲めば髪が生えるわけではありません。
しかし、部活動などで運動量が多く、食事だけではタンパク質が不足している場合、プロテインを活用して髪の材料となるタンパク質を補うのは有効な手段の一つです。
ただし、プロテインだけに頼らず、基本は食事から肉や魚、大豆製品を摂ることを優先し、あくまで補助として活用すると良いでしょう。
そのため、胃に食べ物が入っている食後に飲むのが一般的です。
また、体の修復や成長ホルモンの分泌が活発になる夜の睡眠中に備えて、夕食後に摂取すると、効率的な吸収と利用が期待できるという考え方もあります。
しかし、インスタントラーメンばかりの食生活が続くと、髪に必要なタンパク質やビタミン、亜鉛などのミネラルが不足し、逆に脂質や塩分、食品添加物の摂取過多になります。
このような栄養バランスの崩れが頭皮環境を悪化させ、結果として抜け毛を招く要因になる可能性は十分にあります。
頻度を減らし、食べる際は卵や野菜を追加するなどの工夫が必要です。
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