医療レーザー脱毛やサロン脱毛後の肌トラブル
自己処理がラクになる、清潔感が得られる、毛穴が小さくなり肌がきれいになる、といった効果から、医療レーザー脱毛やサロン脱毛をする方が増えています。
脱毛の仕上がりに満足する方がいる一方で、2017年に行われた調査では「脱毛を受けた1/4の人がやけどやヒリヒリ感などの肌トラブルを経験した」との結果も出ています。※1
当院では、医療レーザー脱毛やサロン脱毛の肌トラブルに悩む方をなくしたい、少しでも早く症状を改善していただきたいと考え、脱毛後の肌トラブルについて解説しています。
※1 くらしの危険 脱毛施術による危害/国民生活センター https://www.kokusen.go.jp/kiken/pdf/338dl_kiken.pdf
脱毛後に起きる肌トラブル
脱毛後に起きる肌トラブルにはさまざまな症状があり、全身どこで起こってもおかしくありませんが、とくに顔・ワキ・VIOといった皮膚が薄い部位で起きやすい傾向があります。
また、男性の髭脱毛では根深い毛を脱毛していくため照射出力を上げる必要があるので、そのぶん肌トラブルも起きやすいです。
脱毛の照射では肌の内部が高温になりますので、やけどが起きることがあります。
症状はヒリヒリする痛みや熱感~水ぶくれまでさまざまですが、やけどが疑われるような場合は患部を冷やして、早めに受診するようにしましょう。
かゆみ・ブツブツ
脱毛で起こる肌の乾燥や照射の刺激によって、かゆみやブツブツが出るケースがあります。
正しいケア方法で次第に良くなっていきますが、なかなか治らない場合は要注意。
掻いたりこすったりせずに、薬の塗布や保湿を行うと1~2週間ほどで改善します。
肌荒れ(赤み・毛嚢炎・乾燥)
赤みや腫れ、毛嚢炎(ニキビ)や乾燥などの肌荒れ症状も、脱毛で起こり得る肌トラブルの一つです。
軽度なものでしたら2~3日で改善しますが、4日以上続くようであれば何らかの問題が起きていることが考えられますので注意が必要です。
放っておくと跡が残ったり色素沈着する可能性があるのでクリニックや皮膚科に相談しましょう。
脱毛後に肌トラブルが起きてしまったら
もしも脱毛後に肌トラブルが起きてしまったら、脱毛を行ったクリニックや皮膚科に早めに相談するようにしてください。
医療機関の受診を前提に、ご自身でできるケア方法としては以下が挙げられます。
患部を冷やす
保湿をていねいに行う
刺激を与えない
クリニックから薬を渡された場合は指示に従って塗布する
市販の薬で改善することもありますが、逆に症状が悪化するリスクもありますので要注意です。
オンライン診療を行っている皮膚科を受診するのも一つの方法ですが、実際に目で見て症状を診断してもらうのが一番良いです。
脱毛後の肌トラブルを防止するための方法は?
脱毛後の肌トラブルを防止するための方法をまとめました。
保湿を念入りにする
脱毛中は保湿が必須。脱毛後の保湿ケアはもちろんですが、脱毛を考え始めたら保湿をスタートすることを推奨しています。
肌が潤った状態だとバリア機能もしっかりと働いてくれますので、脱毛の刺激にも強くなります。
脱毛後の肌に熱がこもっていたら冷やす
脱毛後の肌に熱がこもっているような感覚があれば、患部を冷やしましょう。
清潔なタオルで巻いた保冷剤などで冷やすと、やけど、赤み、かゆみ、腫れといった肌トラブルを防げます。
紫外線対策を行う
日焼けした肌は脱毛によるやけどの危険性が増しますので、ふだんから紫外線対策を行いましょう。
また、脱毛後のデリケートな肌にとって紫外線は大敵です。
紫外線の刺激で肌トラブルが起きないように、日焼け止めクリームや日傘、アームカバーや帽子などを上手に利用しながら、肌に直接日光を浴びない工夫をしましょう。
脱毛当日の湯船はNG
脱毛当日は、肌に熱がこもっているため過度に温める行為は避けるべき、肌がダメージを追った状態です。
感染症リスクも上がるため、湯船に浸かるのはNGです。
照射当日はサッとシャワーで済ませ、念入りな保湿を行いましょう。
症状の軽い・重いを問わず、脱毛による肌トラブルには不安に感じてしまうもの。肌トラブルが起きないように対策をとりつつ、もしも肌トラブルが起きてしまったら早めに治療を行い、次の脱毛に備えましょう。
万が一のために、事前にクリニック・サロンの肌トラブルへの保証や対処の規定を確認しておくと安心ですよ。